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昨日は、弊社竹刀工房にほど近い京都市武道センターにて西日本高段者稽古会が行われました。
仕事の都合で、ちょろっと見に行っただけでしたが、近畿・中四国の八段以上の先生方が元に立たれての稽古を 二階観覧席より高見の見物。 これではいかんと思いながらも職人のO君とあーだこーだ言いながら見ていました。 対岸で稽古されていた若手八段の四人の先生の背中に目を釘付けにされました。 大阪 吉田八段・・・凄まじい返し胴を打っておられました。 ぱぱっと返す胴では無く、体が真っ二つになるんやないかと思うほどに強く確実に打たれて、なおかつ姿勢にまったくのブレが無い。 夜の稽古でイメージして打ってみたが、相手の脇を強襲し台無しに。 奈良 松田八段・・・構えがめちゃくちゃ美しい。 堂々と聳え立つ構えで相手を気攻め、そのまま真っ直ぐに面を一閃。 夜の稽古でイメージして打ってみたが、相手の面金の3cm手前に振り下ろし空振り。 後の二人は、滋賀 安田八段と八木八段。 四名の八段が一瞬、揃ってこちらに背中を向けた時にぞくっとした。 身長の差はあれど、全員が頭のてっぺんからかかとまで美しく一本の線で繋がっていた。 そして、相手が動きまわる時にもいっさいのブレが無い。 以前に八段合格者には受かる前から受かる雰囲気が出ているという話があった。 この四人の八段の背中は、合格後に作られたものではない。 合格する前から持っていたものであり、この体幹がしっかりと鍛え上げられているからこそ、 そんな雰囲気も出るんだろうと思う。 しかし、そんな若手八段を凌ぐ先生がもっと上で稽古されていた。 大阪 島野大洋先生。 攻め気が違う。 若手八段が溜めからの爆発という印象なら、島野先生は常に導火線から火花が散っている。 言葉で言い表すと「さあ来なさい、はい来た」では無く、「こいこいこい、こな行くぞ」と相手の気持ちをまとまらせないほどに攻め立てておられた。 これではよほどの強い気持ちの持ち主でないと、構えていられないと思いました。 誘いの次元やなく、手を出さないとあかんと言う気持ちになります。 しかし、気持ちも構えも固まっていない状況なので浮いたり手打ちになったりするんでしょうね。 なにを隠そう一度だけ稽古をつけて頂いた事があります。 僕は、手も足も出なかったので声だけは出しておこうと頑張りました。 記憶に残るほどの事は無い、なぜなら味わった事の無い恐怖でしたから。 範士のイメージって待っておられる感じが強いのですが、自分が一本打つ間に三本くらい・・・・・・。 大阪府警の選手達が強いわけがわかりますよ。 この流れで鍛えられているのだから。 さらに! その上をいく九段。 京都 井上晋一先生。 若いもんがかかって行って、返り討ち。壁際に追いやられています。 打突の音が違う。 さすがに返し技と出ばなの技中心ですが、返し胴の強烈な音。 パシッパシッと鞭のしなりで打ったような音がします。 御歳8?才でしたかねえ。信じられん。 かつぎ甲手の決まった瞬間なんて相手の右腕が床に転がっているんやないかと思うくらいの鋭さです。 上から拝見させて頂くと、八段の先生方も本当に大変だなと思います。 前に何人も並んでおり、そして稽古になったら強さが求められる。 それを維持しなければならないし、簡単に打たしてはいけない。 かかり手の何倍も苦しいのだろうなと思いながら見させて頂きました。 次回は稽古納め。 時間を作り、参加させて頂きたいと思います。 PR |
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